辺境のちっちゃな捨てられ領主は敵国女帝のお気に入りのようです~転生幼児、最強の家族とスキルを持つ秘密兵器でした~
だが、リュディアはトーリの差し出したカードを見つめたまま動こうとしない。トーリの言葉を信じていないのだろう。
(しかたないなー、それなら、こっちにしようか)
先ほどから懸命に身体を動かそうとし続けているラウガルトの方に向き直る。女帝が駄目なら、こちらの線から攻めてみようか。
「それとも、あなたの娘さんの居場所を教えてあげた方がいいですか。ラウガルトさん?」
「――なんだと!」
「人質を取られているのか!」
ラウガルトの声と、リュディアの声が重なった。
どうやらリュディアは、ラウガルトが娘を人質に取られて、この場にいることを知らなかったらしい。
「さあ、交渉のお時間です。僕のお話を聞いてくれるつもりになりましたか?」
「――聞こう。ラウガルトの娘はどこにいる?」
「エルヴィちゃんですね。彼女は、とある貴族の屋敷に幽閉されています」
ここで、ちらりとラウガルトの方に目を向ける。先ほどまでの剣幕はどこへ行ってしまったのやら、彼は項(うな)垂(だ)れていた。
(しかたないなー、それなら、こっちにしようか)
先ほどから懸命に身体を動かそうとし続けているラウガルトの方に向き直る。女帝が駄目なら、こちらの線から攻めてみようか。
「それとも、あなたの娘さんの居場所を教えてあげた方がいいですか。ラウガルトさん?」
「――なんだと!」
「人質を取られているのか!」
ラウガルトの声と、リュディアの声が重なった。
どうやらリュディアは、ラウガルトが娘を人質に取られて、この場にいることを知らなかったらしい。
「さあ、交渉のお時間です。僕のお話を聞いてくれるつもりになりましたか?」
「――聞こう。ラウガルトの娘はどこにいる?」
「エルヴィちゃんですね。彼女は、とある貴族の屋敷に幽閉されています」
ここで、ちらりとラウガルトの方に目を向ける。先ほどまでの剣幕はどこへ行ってしまったのやら、彼は項(うな)垂(だ)れていた。