辺境のちっちゃな捨てられ領主は敵国女帝のお気に入りのようです~転生幼児、最強の家族とスキルを持つ秘密兵器でした~
「……だが、ここで叔父上達を処分してしまえば、国内の貴族達は黙っていないだろう」
「そうだな。だから、お前は私達を殺せない。あの時、アルヴァリクを殺さず追放したように」
「――あの時、叔父上達も、追放しておくのだった」

 彼女の言葉に込められた気持ちを、公爵は理解しているのだろうか。いや、理解してはいない。

(この国の貴族達は、皆、陛下の足を引っ張ろうとしているんだ)

 リュディアが、若いからだろうか。それとも、女性だからだろうか。
 キヴィに集めてもらった情報でも、貴族達はいつでもリュディアに牙をむこうとしている。王国に比べてずっと栄えていると皇都に入った時は思ったが、彼女を囲む状況はトーリが思っているよりもずっと厳しいものなのかもしれない。

 * * *



(……私は甘い、か)

 引き立てられていく叔父達を見送り、リュディアは拳を握りしめた。
 ――アルヴァリク・グラス。
 リュディアが今までの人生で唯一愛した男だ。
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