時をかける恋の舞台
二人は車に乗り込み、ショッピングモールへと向かった。広い駐車スペースに車を停めて扉を開けると、自然と手を繋ぎ、並んで歩き出す。
まず向かったのはアエナだ。棚に並ぶシャンプーや化粧品を一つずつ手に取り、香りを確かめ合いながら選び、気に入ったものを買い揃えて会計を済ませた。
次に足を運んだウィーゴでは、愛斗が熱心に洋服を見て回り、気に入ったデザインのTシャツとネックレスをかごに入れた。ありさも似合う服を選び、二人分の買い物を終える。
続いてカルディへ寄り、香りの良いコーヒー豆や輸入菓子を選んだ。本屋では、愛斗が『歌の手帖』と『カラオケファン』を手に取り、正子も読みたかった小説と、目に留まったトトロのグッズを買い求めた。
キャンドゥでは、愛斗がこれからのバイトで使う文房具やノート、便利グッズをまとめて購入。ありさはお気に入りの芋けんぴと飲み物を選んだ。その後、沖縄物産店にも立ち寄り、珍しい食材やお菓子を探して楽しんだ。
お腹が空いたのでフードコートへ移動し、ハンバーグ屋さんで熱々のハンバーグとポテト、飲み物を味わった。ゆっくり食事を済ませたあとは、モール内を散策したり、ちょっとしたお店を覗いたりして、二人だけの時間を過ごした。
日が暮れ始め、二人は再び車に乗り、高が働くお店へと向かった。店内に入ると、高と勇一が笑顔で出迎えてくれる。
「こちら、ありさの弟の高です」
「身内の勇一です、よろしくね」
愛斗も丁寧に自己紹介をし、仕事のことや趣味の話などで盛り上がり、夜8時近くまで語り合った。
そろそろ時間も遅くなり、二人はお店を後にした。外に出ると、ありさはいつものように正子の姿に戻っていた。
「花火、上がってるみたいだよ」
正子に誘われ、近くの公園へ車を停め、手を繋いで広場へ歩いていく。空には色とりどりの花火が大きく広がり、歓声が上がっていた。
「わあ、花火綺麗だね」
「うん……でも、花火より正子さんのほうがずっと綺麗だよ」
突然の言葉に正子は驚いて顔を赤らめた。「えっ、ありがとう」
照れたように笑う正子に、愛斗はそっと唇を重ねた。柔らかいキスを交わしたあとは、肩を寄せ合いながら、最後まで花火を見上げていた。
その帰り道、コンビニに立ち寄ると、涼子が買い物をしている姿を見つけた。正子が声をかける。「こんばんは、涼子さん」
涼子は振り返り、戸惑ったように首をかしげた。「えっ、どなたですか?」
愛斗が慌ててフォローする。
「あ、この方はありさの親戚の方ですよ。いつもありさがお世話になってます」
「そうなんですね、こちらこそよろしくお願いします」
話をしていると、涼子が咳き込み始めた。
正子が心配そうに「大丈夫ですか? 無理しないでくださいね」と声をかける。少し休んで涼子が落ち着くのを見届け、二人は必要なものを買って家へと帰った。
玄関のドアを閉めると、愛斗はすぐに正子を抱きしめ、もう一度優しくキスをした。そのまま体を寄せ合い、暖かい布団に包まって眠りについた。
 朝、目が覚めて二人でゆっくり過ごしていると、突然店長から電話がかかってきた。涼子が出勤してこないという。心配になった愛斗は店長から住所を聞き、正子と一緒に涼子の家へと向かうことにした。
涼子の家行くと涼子の息子の貴之と母親のリサと弟のマサキがいて
涼子と愛斗は挨拶した。
「おはぎ作ったから食べて行ってね」
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