シュガー&シュガー【完】
それなのに向葵さんは私に指一本触れてくれないのだ。どうしたものか。私、何かやらかした?でも覚えが全くと言っていいほどないんだよね。悶々とする毎日。そして今に至る。
「私に魅力がないからかな」
「いや、それだったら付き合わないでしょ」
「だよね」
「向葵さんってめちゃくちゃ人気じゃん?彼女がいるって知ってて近づく女もいるぐらいに。女には不自由してないと思うの。それでも翠と付き合ってるんだから、自信持ちな?」
「エリ。いいこと言うね。私、泣きそうだよ」
「んな大袈裟な」
エリの言葉に無くしていた自信を少し取り戻す。
と、スマホにメッセージが届く。
タイムリー。向葵さんからだった。
《翠ちゃん、発見。今日もかわいいね》
メッセージを見て立ち上がる。
エリはびっくりした様子だったけどスマホを覗き途端にニヤニヤした表情を浮かべた。