シュガー&シュガー【完】




 今の今まで繰り返されてきたキスを覆すような荒々しいキスに体中がゾクゾクする。うっすらと瞼を持ち上げて向葵さんを映す。まるでスイーツを味わうように私とのキスに夢中だ。カチ、と視線と視線がぶつかる。

 その瞬間、下からぶわっと込み上げてくる何かに襲われそうになって向葵さんの腕にしがみつく。それが合図となってか向葵さんは唇を離した。


「翠ちゃん大丈夫?」
「あ、向葵さんが、すごいのするからっ」
「すごいのって、これが一般的なキスだよ?」
「嘘!絶対に嘘です!」
 

 くるりと振り返り向葵さんの胸をぽかぽかと拳で叩く。息はできないし体はふわふわするし、こんなの身が持たない。


「ついにキス解禁しちゃったなぁ」


 向葵さんは「はあ、我慢してたのに」と溜息をつきながら溢す。

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