フェイク・シークレット 〜自分を守るために〜
観覧車に並んでると、涼がそわそわしてるのが見えた。
涼ってかっこいいのに感情が前に出てしまうところがいい。
素直だなって思える。
「次の赤のゴンドラに乗ってください!」
「赤だね」
「だね」
二人で一斉にゴンドラに足を踏み入れたら、スタッフさんが閉めてくれた。
私が奥の席に座ったら、涼がその隣に座った。
「今日は楽しかったよ!あ、あそこコーヒーカップだ」
「……」
「楽しかったな……っていうか上からみるイルミネーション、綺麗じゃない?……
涼?」
「あのさ」
「どうしたの?」
涼がこんなにあらたまっていうなんて珍しい。
それも、観覧車の中なのだから。