フェイク・シークレット 〜自分を守るために〜
「それからよく図書館に行ってたんだけどさ、いなくなっちゃって。今なら……がんで辛い時期だったのかなって思える様になった」
私は……今は考えない様にしていただけで、あの時期は辛かった。
たくさんの薬を飲んで、その副作用でどんどん髪も減っていって。
すごく、すごく辛かった。
でも今は自分のことを強いって思える。
あの期間があったから、自分に自信がついた。
今は涼と一緒にがんのふりをしなくても良くなった。
ふりをするっていう決断を……後悔はしていない。
そして、私は涼のことを好きになった。
涼は私の心を明るく照らしてくれた。
「だから……」
「夏澄、好きだよ」
そんな言葉を言ってくれるは優しい。
だから私もその分優しさで返していきたい!
「うん!私も!」