フェイク・シークレット 〜自分を守るために〜
そして、勉強の隙間で、休憩することになった。
「ねぇ、夏澄はさ、土曜空いてる?」
「うん、空いてる……よ?」
「よし、じゃあさ母さんの誕生日プレゼント買うの付き合ってくれない?」
お母さんの誕プレかぁ。
いいね、そういうの。
私は……もう、いない、から、な……。
「うん、行く」
その後は別に涼が悪いわけじゃないのに、少し気分が下がっていた。
たぶん、もう会えない、から。
もう、お父さんとお母さんには会えないから。
「終わり?」
「うん」
「よし、じゃあ駄菓子屋行こーぜ」
「あるの?ここに」
ここは結構都会。
だから、駄菓子屋なんて見たことないような……。
涼は片方の口角を上げて、ニヤリ ( ー ֊ー ) としながら言った。
「あるんだよ」