フェイク・シークレット 〜自分を守るために〜
「じゃあ私からやりますね?」
私はパンダのぬいぐるみに狙いを定めた。
うーん、多分こうしたら行ける。
『うぃーん、どだ、トゥルリィントゥルリィントゥルリィン、ガバッ』
「透くん!取れました!」
「え?……こんなにだとは、思わなかった」
「ふふっ、すごいでしょ?」
「……うん」
透くんは、得意というのが納得いくぐらい上手だった。
私が取れなかった駄菓子を沢山大量ゲットできてた。
……いいなぁ。
「これいる?」
透くんが持ってるのは、私が取り逃した駄菓子。
「……ほしい」
「どうぞ」
私は袋を空けて、駄菓子を食べだした。
「おいひい」
「よかった」
透くんは、笑ってた。
楽しそうだった。
でも、少し涼と重なった。