フェイク・シークレット 〜自分を守るために〜
「涼、あの、どこまで進んでる?」
「国語かな?国語は165ページまでかな」
「……よかった全部やっといて」
ふぅ、よかった、病室で勉強やってませんでした、も立派な理由にはなると思うけど、でもやっておいてよかった。
「全部やったの?」
「うん?」
「すご」
「……それより、涼ってなんか好きなものある?」
「うーん、なんだろう?強いて言えばスポーツかな?」
「じゃあ似てるね。」
なんだか空気がいやで話題をそらしてしまった。
……元々は私がとっさに出してしまった言葉のせいだけど。
私は結構何でもこなせる方。
でも、その事を話すとどうしても嫌な顔が出てしまう。
褒められて嬉しいのはあるけど、でも出てしまう。