【完】その黒曜、あまりに気高く、あまりに最狂

番外編 始まりの黒(颯太編)






今から1年以上前、私立鳳学園に入学して間もない春の夜。


1年の九条澪は、一人で漆黒の単車を走らせ、深夜の臨海エリアにいた。


当時から学年トップの優等生


だけど、誰にも言えない圧倒的な武力と孤独を抱えていた彼女は、


夜の風を浴びることでしか、その行き場のない衝動を抑えることができなかった


「……はぁ」


単車を止め、ヘルメットを脱いでため息をつく


乱れのない黒髪ストレート。丁寧な仕草。


だけど、誰も寄せ付けない冷徹なオーラが彼女を包んでいた


その時、バリバリバリと軽い排気音を響かせて、1台の派手な単車が隣に滑り込んできた


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