【完】その黒曜、あまりに気高く、あまりに最狂
乗っていたのは、少し長めの茶髪を揺らした同級生――三浦颯太だ


彼は当時から、学園でも有名なチャラい一匹狼の不良だった。


颯太は澪の顔を見るなり、ヒューッと口笛を吹いてヘルメットのシールドを上げた


「ねえねえ、そこの綺麗なお嬢様。一人でこんな寂しい場所にいるなんて、俺と走ってほしいって合図? 良かったら隣、乗せてあげよっか」


チャラチャラとしたタメ口。


澪は眉一つ動かさず、底冷えのするような冷たいキャットアイで颯太を一瞥した


「……どいてください、邪魔です。あなたのような品性のない方と、夜の街を徘徊するつもりはありませんので」
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