【完】その黒曜、あまりに気高く、あまりに最狂

「あははは! 最強! マジで最狂じゃんお前! 惚れたわ、俺!」


「気安く話しかけないでいただけますか」


冷たくあしらって単車に跨ろうとする澪。


だが、颯太はその前に回り込み、ポケットから『何か』を取り出して、澪の前に差し出した


それは、シンプルな黒い革製のチョーカーだった。


「お嬢様、首元がちょっと寂しいんじゃない? これ、いーやつだからあげる。……いつかお前がチームを作るなら、俺を一番最初の部下にしてよ。いや、相棒、かな」


颯太は照れくさそうに笑いながら、いつものチャラい、でも真っ直ぐなタメ口でそれを差し出した


誰も信じず、孤独に戦ってきた澪は、そのチョーカーと、颯太のブレない瞳をじっと見つめた


「……趣味が悪いですね。私は誰とも群れるつもりはありません」


澪はそっけなくそう言うと、チョーカーをひったくるように受け取り、爆音を響かせて夜の街へと消えていった



< 108 / 115 >

この作品をシェア

pagetop