その黒曜、あまりに気高く、あまりに最狂

その黒曜、あまりに気高く、あまりに最狂

神代が放った、すべてを賭けた最後の一撃

凄まじい風圧とともに拳がレイの顔面に迫る

一般の不良なら、その威圧感だけで肉体が竦んでいただろう

だが、仲間たちの覚悟を背負ったレイの瞳は、どこまでも澄み切っていた

「――そこへ直りなさい」

衣服の擦れる綺麗な音

レイは紙一重の転身で神代の拳をかわすと、

彼の突き出した右腕を自らの肩に担ぎ上げた

昨日、海辺で颯太に語った孤独も、背負い続けた総長としての重圧も、

すべてを乗せた全身全霊の一閃。

「これが、我が『黒曜』の誇りです……っ!!」

美しい黒髪が孤を描いて夜の闇に舞う

レイの細い身体から放たれたとは信じられないほどの爆発的な力が、神代の巨体を完全に宙へと浮かせた
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