【完】その黒曜、あまりに気高く、あまりに最狂
蓮が視線をそらす。陸も「俺もパスで〜」と両手を上げた。


やっぱり、一ノ瀬先輩の頭脳も、颯太先輩の強さも、幹部の2人を遥かに上回っている。


高橋は、黒曜の「トップ2」の圧倒的な格の違いを目の当たりにして、改めて鳥肌が立っていた。


「ふふ、男の子たちは元気でよろしいですね」


澪は楽しそうに紅茶を一口すすると、高橋に向き直った。


「高橋君。一ノ瀬君の教えは厳しいですが、すべてあなたを守るためのものです。しっかり学びなさいね?」


「はい! 頑張ります、レイさん!」


「よし、じゃあ特訓の続きといきましょうか。蓮、陸、あなた方も居残りです。データの分析方法を叩き込んであげます」


一ノ瀬の冷酷な宣告に、蓮と陸が「げぇっ!?」と同時に絶望の声を上げた。


夕暮れの生徒会室。黒曜の絆と、圧倒的な実力差が垣間見えた、騒がしくも温かい放課後だった。
< 44 / 115 >

この作品をシェア

pagetop