【完】その黒曜、あまりに気高く、あまりに最狂
最初のファクト
一ノ瀬の鬼のスパルタ特訓を受けてから数日。
1年の高橋多久は、放課後の街にあるファミレスの片隅にいた。
ノートを開き、ただの大人しい一般生徒のフリをして勉強している
だが、彼の耳は全神経を集中させて、すぐ後ろのボックス席へと向けられていた。
そこに座っているのは、高級そうな黒シャツを着崩した男――『狂犬連盟』の二代目総長、神代だった
「神代さん、例の件ですが……明日、鳳学園の幹部、千堂蓮と鳴海陸をハメる準備が整いました」
手下の不良が声を潜めて話す。神代は気だるげにドリンクをすすりながら、不敵に笑った。