【完】その黒曜、あまりに気高く、あまりに最狂
「いえ、俺はただ、皆さんの力になりたくて……」


多久が照れくさそうに笑ったその時、室内の奥からサラリと黒髪を揺らして、総長・レイが歩み出てきた


ブレザーをマントのように羽織った夜の姿。


彼女は多久の前に立つと、お淑やかに、しかし深い慈愛を込めて微笑んだ


「素晴らしい働きでした、多久君。あなたを我が『黒曜』に迎えた私の目に、狂いはありませんでしたね」


「レイさん……!」


最狂の総長から直接掛けられた誉め言葉に、多久の胸は熱さで震えた。


レイはフッと瞳を冷酷な戦意へと変え、幹部たちを見据えた


「神代は、我が校の誇りである蓮君と陸君を罠にかけようとしたのですね。……ずいぶんと、身の程を知らない二代目です」


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