【完】その黒曜、あまりに気高く、あまりに最狂

見えない牙






廃倉庫の戦いで『狂犬連盟』の実行部隊を壊滅させた翌日。


鳳学園の空気は、昼間だというのにどこか冷たく張り詰めていた


「レイさん、これ……さっき校門の掲示板に貼り付けられてた。うちの一般塾生数人が、隣町の奴らに絡まれて怪我したって……」


放課後の生徒会室


多久が悔しそうに拳を握りしめ、一ノ瀬に一枚のメモを差し出す。


一ノ瀬がメガネの奥の目をピキッと怒らせた


「神代の仕業ですね。正面から黒曜の本隊に勝てないと悟り、あえて一般生徒や黒曜の末端を一人ずつ『狩る』ことで、我々を内部から揺さぶる算段です。実に品性の欠片もないやり口だ」


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