【完】その黒曜、あまりに気高く、あまりに最狂
ゆっくりと目を開けた澪は、不安そうに自分を見つめる多久や、焦る幹部たちの顔を一人ずつ見据えた
そして、ふっといつもの気高き、お淑やかな微笑みを浮かべた
「皆さん、取り乱すのはやめなさい。相手が姑息な手段に出たということは、それだけ彼らに余裕がないという証拠ですから」
澪は椅子から立ち上がると、窓の外、夕日に染まる鳳の街を見下ろした
その横顔には、仲間を誰一人として見捨てないという、絶対的な『王』の覚悟が満ちていた
「多久君、怪我をした生徒たちには、生徒会の医療費からすべて手厚い補償を出しなさい。蓮君、陸君、あなた方は恐怖を抑えきれない下の団員たちのケアを。一ノ瀬君、神代の本当のアジトの特定を急いでください」