【完】その黒曜、あまりに気高く、あまりに最狂

九条澪――いや、黒曜の総長「レイ」は、冷たい瞳で他校の不良たちを見下ろした。


「静かにしてください。あなた方の怒声は、夜の風の音よりも価値がありません」


誰にでも敬語。それは昼も夜も変わらない。
だけど、今彼女が放つ敬語は、慈悲ではなく、絶対的な支配の証だった。


「なんだこの女ぁ!」


不良のリーダー格が、鉄パイプを振り回してレイに殴りかかる。


「危ない!」


思わず叫んだ俺の目の前で、信じられない光景が起きた。
レイは眉一つ動かさず、最小限の動きで鉄パイプをかわすと、相手の懐に踏み込んだ。


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