【完】その黒曜、あまりに気高く、あまりに最狂
レイは一歩、また一歩とリングの階段を上がり、
神代と同じステージへと足を踏み入れた。夜風のない地下室。
だけど、彼女の長い黒髪が、放たれるオーラでわずかに揺れたように見えた
レイは白のカッターシャツの襟元にある黒いチョーカーに触れ、
底冷えのするような冷徹な微笑みを浮かべた
「……お断りいたします」
丁寧な敬語。だが、その声には神代の存在を見下す絶対的な拒絶があった
「そもそも、私を倒すために『二代目』などという操り人形を用意せねばならぬ時点で、あなた方の敗北は決まっているのですよ。……その軽口が叩けなくなるまで、その生意気な顔の形を変えて差し上げます」