その黒曜、あまりに気高く、あまりに最狂
「総長を仕留めれば終わりだぁ!」

鉄パイプが四方からレイの頭上へ振り下ろされる。
一般生徒の「ミオさん」なら悲鳴を上げるような絶望的な状況。

だが、夜の支配者「レイ」は、冷たい瞳のままフッと口元を歪めた

ガキィィィン!!驚くべきことに、レ
イは最初の一人が振り下ろした鉄パイプの腕を素手で掴み、そのまま盾にして他の攻撃をすべて防いだ

衣服の擦れる綺麗な音。彼女が右足を一閃すると、一人の顎が跳ね上がり、そのまま後ろの3人を巻き込んで吹き飛んだ

「な、なんだあの動き……っ!?」

驚愕する敵の隙を見逃さず、レイは流れるような体術で次々と敵の関節を極め、鳩尾を正確に打ち抜いていく

一分の隙もない、まるで美しい舞踊を見ているかのような洗練された暴力
わずか数分で、彼女を囲んでいた不良たちは一人残らず地面に這いつくばり、苦悶の声を漏らしていた

「化け物かよ……!」

最後に残った狂犬のボス・金城が、恐怖で腰を抜かし、地面を這いながら後ずさりする。
そんな彼を、レイは冷徹なキャットアイで見下ろし、コツン、コツンとヒールの音を響かせながら近づいた

「ま、待て! 今回は俺たちの負けでいい! 次からは鳳のシマには手を出さねえから、だから……!」

命乞いを始める金城。

レイは冷たい夜風に黒髪をなびかせながら、底冷えのするような冷徹な敬語で、ピシャリと言い放った

「敗者の言い訳をきくほど、私の時間は安くはない」

「 頼む、助け……こんなの、こんなの何かの奇跡か間違いだ……!」

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