【完】その黒曜、あまりに気高く、あまりに最狂
身体が恐怖でガタガタと震え、息がうまく吸えない。


「ち、違います……俺は、ただの……っ」


「言い訳すんじゃねえよ! おい、こいつを拉致しろ。九条レイを誘き出す最高の餌だ!」


頭を殴られ、意識が遠のく中で、多久は心の中で必死に叫んでいた。


(ダメだ、俺のせいでまた総長に迷惑をかけるわけにはいかない……!)
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