はじまりは、再会の後から 〜二人のイケメンからプロポーズされて困惑しています〜
「ちぃ?怒ってる?」

「全然だよ、怒ってないよ。やっと疑問が解けてすっきりした。翔也くんが急に結婚にこだわった理由が分かって良かったよ」

すっきりした清々しい声で千雪は思ったことを口にした。

その言葉を聞いて翔也はため息を吐いた。

「あーあ。完全に振られちゃったね。ちぃを愛してるのに」

千雪はくすっと笑う。

「翔也くんが愛してるのは、小林さんだと思うよ。自覚して認めなよ。それに私は振ってないし」

「はは……愛ちゃん以上に、ちぃが好きだよ」

「幼馴染としてね。やっぱりこのままでいよう」

「悲しいな」

千雪だって悲しい。しかし、腑に落ちた気分だ。

翔也の気持ちに寄り添えなかったことに、千雪は心が痛んだ。だが大好きな翔也は、やはり幼馴染なのだ。これが自然に湧き出た千雪の思いだった。
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