はじまりは、再会の後から 〜二人のイケメンからプロポーズされて困惑しています〜
血相を変えて車から降りてきたのは哲平だった。ばたん!と勢いよくドアを閉めると、一目散に駆けてくる。

「瀬戸!」

「八奈見?どうしたの?」

千雪が驚きの声をあげた。

「八奈見くん!」

清香も哲平を呼んだ。しかし哲平は清香へ見向きもしない。

「大丈夫か?痛いところは無いか?怪我は?」

哲平が駆け寄ったのは清香ではなく、千雪の隣だった。哲平は地面に尻餅をついている千雪を、優しく抱き起こした。

「何日か前に沼田さんから連絡もらってさ『時間が取れれば瀬戸の送迎を頼みたい』って言われてたんだ。なのに俺、立て込んでて。すぐに来れなくてごめんな。て言うか、何だよこれ?」

哲平は千雪の両肩を掴み真剣な顔で、怪我がないか身体のあちらこちらを見渡している。
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