はじまりは、再会の後から 〜二人のイケメンからプロポーズされて困惑しています〜
身を屈め真顔で心配してくれる姿が可愛くて、千雪はほっこりとした。哲平を見上げた千雪は、心配かけまいと笑った。

「大丈夫だよ。ちょっと転んだだけ」

「転んだ、じゃないだろ!車の中から見えてたぞ。突き飛ばされたところ」

哲平は自分の後ろに千雪を隠すように、ずいっと前に出た。

「上原さん、ついに一線を越えたね。何やってんだよ」

哲平の怒りに満ちた顔に、清香はショックを隠せない。こんなにあからさまに怒られるとは思っていなかったのだ。

「怒らないでよ……。私はそんなに強く押してない。瀬戸さんが勝手に転んだんだよ」

現行犯で見られていた身としては、苦しい言い訳である。

「押したことは認めるんだな?」

哲平に睨まれて、清香は慌てて目を逸らした。
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