はじまりは、再会の後から 〜二人のイケメンからプロポーズされて困惑しています〜
「と……ところで。八奈見くんは何しにここへ来たの?現場から直帰の予定だったよね?」

哲平は清香が二度、千雪の肩を押した場面を見ていたので反論もできた。だが、責めたい気持ちをぐっと堪えて、清香の質問に答えた。

「そう。だから、現場から直接ここへ瀬戸を迎えに来たんだよ」

「迎え?どうして?」

「瀬戸が俺の大事な人だからだよ。上原さんがこういう事をするんじゃないかって、心配で迎えに来た。まさかと思ったけど、弁護士さんの言う通りだったわ」

「ちょっと待ってよ。どういうこと?」

「上原さんが、瀬戸に危害を加える可能性があるから守ってほしいって。沼田さん経由で言われたんだよ。実際、瀬戸を突き飛ばしただろ。俺、この目で見てたんだぞ。いい加減にしろよ」

清香へ苦言を呈してから後ろへ顔を向け、千雪を見た。

「ごめんな瀬戸。仕事より、瀬戸を優先しなきゃいけなかったのに。でも間に合って……無事で良かった」

哲平は反省と後悔で、小さな声で千雪に謝った。
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