はじまりは、再会の後から 〜二人のイケメンからプロポーズされて困惑しています〜
千雪に代わって哲平が言い返す。

「それが、そもそもおかしいだろ、って話なんだよ!何で瀬戸が俺から離れなきゃなんねぇんだよ!お前が命令すんじゃねぇよ!」

息巻いた哲平は語気を強めた。腹立たしさから無意識に、清香のことをお前呼ばわりしてしまっている。

哲平はこれまで清香との距離を保つため、頑なに『上原さん』と呼び、他人行儀でいる事を貫いてきた。せっかくの努力が、ここへきて台無しだ。

千雪は哲平の背中に手のひらを当てた。そして、哲平の前に進み出る。

「ねぇ……どうして上原さんは私を敵視するの?そんなに私が嫌い?少なくとも私は……高校の時、上原さんと一緒に居て楽しかったし、友達だと思ってたよ。本当に最初から私を利用するためだけに一緒に居たの?」

「……。そうだよ」

少し躊躇ってから、清香は答えた。そして両手をぎゅっと握って、思いの丈をぶちまける。これが清香の本心だ。
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