はじまりは、再会の後から 〜二人のイケメンからプロポーズされて困惑しています〜
哲平からのダメ押しの言葉が、清香の胸に刺さる。

「止めてよ。そんなこと言わないで……」

千雪も勇気を出して、長年持ち続けていた思いを告げた。

「私ね。高校の時、本当に上原さんを友達だと思っていたの。だから、上原さんの恋に協力しようと思ったんだよ」

「……」

「卒業する時に、友達じゃないなんて言われて傷ついた。本当にショックだった。だからって復讐とかの気持ちはないよ。もう、関わりたくないだけ」

「……」

「私は傷ついたその心を自分で癒したよ。だから上原さんも、八奈見への気持ちは自分で決着をつけてほしい。じゃないと前へ進めないと思う」

「何よ……偉そうに。あんたなんか、私に利用されてただけのモブじゃない。大嫌い」

清香は静かに目を潤ませた。それから、小さな声で笑って言った。

「ううん。……本当はね、高校生活は楽しかったんだ。瀬戸さんが初めてできた友達だったから。でも瀬戸さんより八奈見くんの方が、私には大事だったの。だから後悔はしてないよ」

清香の口から謝罪の言葉が出ることはなかった。
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