はじまりは、再会の後から 〜二人のイケメンからプロポーズされて困惑しています〜
しかし清香は不敵に笑った。

「ふふふ。私、帰るね。……明日には弁護士さんから連絡が来て、会社にも居られなくなるんだろうし。八奈見くんと一緒に居られないなら意味ないもん。……会社、辞めてあげる。ずっと八奈見くんを追いかけて来たけど、もういいや。瀬戸さんとも、話せてよかった。じゃあね、バイバイ」

二人に背を向けて、清香は自分の車の方へと歩いて行った。千雪と哲平はかける言葉が無かった。

清香の車が見えなくなると、千雪はほっとした。もう清香の影に怯えなくていいのだ。肩の荷がおりたような気分だ。結局、謝罪の言葉は聞けなかったが、最後は穏やかに話ができてよかった。

二人になった駐車場で哲平が声をかけた。

「瀬戸」

「ん?」

哲平は恥ずかしそうに千雪を見つめた。

「もう少し話をしないか?」

「あー……。うん、そうだね」

この流れのまま解散するのも何だか寂しく感じて、千雪は頷いた。
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