はじまりは、再会の後から 〜二人のイケメンからプロポーズされて困惑しています〜
哲平が車から降りる気配がないので、千雪もそのまま助手席に留まった。
「俺さ、あと何年か笹野所長の元で勉強させてもらったら独立しようと思っているんだ。それは所長にも伝えてある」
いつになく真剣な声で哲平が呟いた。
「えぇ?独立なんて凄いね。応援するよ」
「おぅ。それで相談なんだけど。俺と一緒に事務所を起ち上げないか?俺が設計した家のインテリアを、瀬戸がコーディネートしてくれよ。で、その第一号が、俺たちの家だ」
哲平は千雪の左手を引き寄せて、その薬指にそっとキスをした。千雪の頬が、ぽっと赤くなる。その顔を見た哲平は満足気だ。
「瀬戸。いや……千雪。先ずは俺の本当の恋人になってください」
千雪は息が止まるかと思った。こんな告白、泣きそうだ。
「……はい」
千雪は静かに答えた。
「もう偽装じゃない。俺の腕の中から逃げようなんて思うなよ? ここから始めようぜ」
悪戯っぽく、けれど底なしの愛を孕んで微笑む哲平に、千雪は幸福過ぎて胸が痛い。
千雪は微笑む。
しかしすぐにその笑いは消えた。哲平の唇が千雪の唇に重なったから。
「俺さ、あと何年か笹野所長の元で勉強させてもらったら独立しようと思っているんだ。それは所長にも伝えてある」
いつになく真剣な声で哲平が呟いた。
「えぇ?独立なんて凄いね。応援するよ」
「おぅ。それで相談なんだけど。俺と一緒に事務所を起ち上げないか?俺が設計した家のインテリアを、瀬戸がコーディネートしてくれよ。で、その第一号が、俺たちの家だ」
哲平は千雪の左手を引き寄せて、その薬指にそっとキスをした。千雪の頬が、ぽっと赤くなる。その顔を見た哲平は満足気だ。
「瀬戸。いや……千雪。先ずは俺の本当の恋人になってください」
千雪は息が止まるかと思った。こんな告白、泣きそうだ。
「……はい」
千雪は静かに答えた。
「もう偽装じゃない。俺の腕の中から逃げようなんて思うなよ? ここから始めようぜ」
悪戯っぽく、けれど底なしの愛を孕んで微笑む哲平に、千雪は幸福過ぎて胸が痛い。
千雪は微笑む。
しかしすぐにその笑いは消えた。哲平の唇が千雪の唇に重なったから。