はじまりは、再会の後から 〜二人のイケメンからプロポーズされて困惑しています〜
「あの……申し訳ないのですが……校章を外してもらうことは出来ませんか?この体勢ではヘアゴムを外せなくて……」
「あ?」
「すみません!すみません!すみません!」
低い声で凄まれて千雪は身を縮めた。それでなくてもこの彼は、とても背が大きくて萎縮してしまうのに、態度まで大きい。顔は見ていないが、きっと怖いに違いない。千雪はびくびくしながら「すみません」を連呼した。
「ほら、外したぞ。もっと早く気づけばよかったな。そしたらバスを降りなくて済んだのにさ。焦るとダメだな」
哲平は、なるほど、と納得して校章を外した。
「ありがとうございます。今、髪をほどきます。お見苦しいので後ろを向いていてください」
「見苦しい?なんで?」
「私…… 天パで……。ほどくとボサボサなので見苦しいんです。扱いづらいので、いつもお団子に結っているんですけど、今日は裏目に出ました」
「へぇ、そんなこと言われたら逆に見たくなるじゃん。笑ってやるから心配すんな」
「……意地悪ですね」
意地悪と言われて哲平は驚いた。他人から明らさまに意地悪だと言われたことがなかったからだ。
(女子から見たら俺って意地悪なのか。ちょっとしたジョークのつもりだったのに、難しいな)
哲平は内心、反省した。
「あ?」
「すみません!すみません!すみません!」
低い声で凄まれて千雪は身を縮めた。それでなくてもこの彼は、とても背が大きくて萎縮してしまうのに、態度まで大きい。顔は見ていないが、きっと怖いに違いない。千雪はびくびくしながら「すみません」を連呼した。
「ほら、外したぞ。もっと早く気づけばよかったな。そしたらバスを降りなくて済んだのにさ。焦るとダメだな」
哲平は、なるほど、と納得して校章を外した。
「ありがとうございます。今、髪をほどきます。お見苦しいので後ろを向いていてください」
「見苦しい?なんで?」
「私…… 天パで……。ほどくとボサボサなので見苦しいんです。扱いづらいので、いつもお団子に結っているんですけど、今日は裏目に出ました」
「へぇ、そんなこと言われたら逆に見たくなるじゃん。笑ってやるから心配すんな」
「……意地悪ですね」
意地悪と言われて哲平は驚いた。他人から明らさまに意地悪だと言われたことがなかったからだ。
(女子から見たら俺って意地悪なのか。ちょっとしたジョークのつもりだったのに、難しいな)
哲平は内心、反省した。