はじまりは、再会の後から 〜二人のイケメンからプロポーズされて困惑しています〜
この関係を壊したくなくて、千雪は『あの言葉』の真相を聞けずにいた。いつまでもうじうじしている自分に嫌気がさす。優柔不断に過ごしている内に、三ヶ月が過ぎようとしていた。

先延ばしにするのも、程があるというものだ。自分の煮えきらなさにがっかりする。週に一度はティエドゥールにも行っているのに不甲斐ない。

(そろそろ聞いてもいいかなぁ。いや、むしろ今更?もしかして、翔也くんは言ったことを忘れているかもしれないよね?だとしたら余計なこと言わない方がいいのかな?)

翔也と話す時は、いつももやもやしてしまう。覚えているのは自分だけ説が頭をよぎるのだ。だとすると、それは不公平ではないか。憎い人などという強烈な言葉を放った本人は覚えていないのに、自分だけがその言葉に支配されているのだ。

堂々巡りで答えを出せない千雪は、思い切って梨乃に相談してみることにした。
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