はじまりは、再会の後から 〜二人のイケメンからプロポーズされて困惑しています〜
午後五時半。終業時刻を待ち構えていた千雪は、カバンを手にすくっと席を立った。
「浅田ちゃん。私、ティエドゥールに行って来るね。翔也くんに長年のもやもやを晴らしてもらうよ!」
千雪は梨乃に宣言した。
「はい。健闘を祈っています。ご武運を!」
梨乃はこめかみにぴしっと右手を添えて敬礼した。千雪はくすっと笑って敬礼返しをした。
「お先に失礼します」
千雪は部署内のメンバーに向かって帰りの挨拶をすると、一目散に翔也の元へと向かった。
喫茶店であるティエドゥールは、あと一時間ほどで閉店する。ランチの提供はあるがディナーはやっていないのだ。千雪の会社から徒歩でも来れる距離なので、帰路の途中に車で寄るとなると秒で来れてしまう。
到着すると、五台しか無い駐車スペースには翔也の車の他に一台停まっていた。先客が居るようだ。
(他のお客さんが居るのか……。翔也くんと話せるかな)
少し不安になったが、梨乃に背中を押してもらった手前、後に引けない。千雪は静かに扉を開けてそっと中を覗き見た。
「浅田ちゃん。私、ティエドゥールに行って来るね。翔也くんに長年のもやもやを晴らしてもらうよ!」
千雪は梨乃に宣言した。
「はい。健闘を祈っています。ご武運を!」
梨乃はこめかみにぴしっと右手を添えて敬礼した。千雪はくすっと笑って敬礼返しをした。
「お先に失礼します」
千雪は部署内のメンバーに向かって帰りの挨拶をすると、一目散に翔也の元へと向かった。
喫茶店であるティエドゥールは、あと一時間ほどで閉店する。ランチの提供はあるがディナーはやっていないのだ。千雪の会社から徒歩でも来れる距離なので、帰路の途中に車で寄るとなると秒で来れてしまう。
到着すると、五台しか無い駐車スペースには翔也の車の他に一台停まっていた。先客が居るようだ。
(他のお客さんが居るのか……。翔也くんと話せるかな)
少し不安になったが、梨乃に背中を押してもらった手前、後に引けない。千雪は静かに扉を開けてそっと中を覗き見た。