はじまりは、再会の後から 〜二人のイケメンからプロポーズされて困惑しています〜
翔也はいつもの口調で、へらっと千雪に笑った。

「うん。正確には伯母の旦那さんだけどね。伯母夫婦には子供が居ないから、僕がここの後継者なんだ。だから僕、そこそこ権限持っちゃってるの」

「えー!そうだったの?」

「そうだったんだ。実は子供の頃から言われていてね。僕、料理も接客も嫌いじゃないからさ、高校卒業してから調理の専門へ行ったの。卒業してからは長野のカフェで修行してて。だから今はまだ見習い待遇だけど、結構なことを任せてもらってるよ」

「うわぁ……凄い!凄いよ翔也くん!昔、翔也くんがお菓子作ってくれたの覚えてるよ。オムライスも上手だったし」

翔也の家の素敵なキッチンが思い出される。そこで腕を振るう翔也も、うっとりするほど格好良かった。

「でも本当に凄いなぁ。やりたいことを仕事にできるって嬉しいよね」

「ちぃだってそうでしょ?インテリアを考えるの、好きだったもんね。今はそれを仕事にしてるんだから凄いよ」

「翔也くんの素敵なお家に影響されたんだよ。こんなお部屋を自分で創れたらいいなぁって」

「うん。僕たちって、きっと凄いんだよ。自信持っていいかもよ」

「へへっ。そうだね、きっと」

千雪は軽く頷いた。
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