はじまりは、再会の後から 〜二人のイケメンからプロポーズされて困惑しています〜
翔也は顎に手を当てて少し考えてから、千雪に提案した。

「僕さ、ちぃがコーディネートした家に住みたいな。それで、その家で、僕がちぃを幸せにするからね」

「えぇ?本気?するする!翔也くんのお家のコーディネートしたい」

「はは……。ちぃ、よく聞いてた?その家で一緒に暮らしたいって意味なんだけど」

千雪の耳が赤くなる。

「え……なに?翔也くん、今日はちょっと変じゃない?何かいつもと違うよ」

「えー、そうかな?ちぃがいつまでも僕を幼馴染ポジションでしか見てくれないからだよ。昔から、何回言っても分かってくれないんだもん」

「えーと、それはどういう……」

「だから、僕は昔からちぃを好きなんだってば。ね?意地悪したくもなるでしょ?」

「いや……あの……その……」

千雪はしどろもどろで、目が泳いでいる。

「僕だけのちぃで居てよ。八奈見くんの所に行かないでね」

そう言って翔也は千雪のお団子にちゅっとキスをした。千雪は咄嗟(とっさ)に頭を(かば)う。

「えーと、えーと。私、そろそろ帰ろうかな……ははは……。翔也くん、またね」

「うん、気をつけてね。日曜日の午後三時、忘れないでよ、ちぃ」

恥ずかしさと照れ臭さで、千雪はどうやって帰って来たのかよく覚えていなかった。幼馴染だと思っていた翔也が、自分をそんな風に思っていたなんて。

千雪はこの夜、あまり眠れなかった。
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