はじまりは、再会の後から 〜二人のイケメンからプロポーズされて困惑しています〜
このまま気持ちが復活するのか、しないのか。千雪自身にすら分からない。

「あれ?違うんですか?私はてっきりそっち系の話かと……。ということは、本命は八奈見さんですね?やだー、気が合いますね!実は私も八奈見さんの方がタイプなんです!王子様より騎士様の方が好みなんですよね〜」

そう告げる梨乃はきゃっきゃと盛り上がっている。

「え?何の話?」

「好みの男性のタイプですよ。瀬戸さんも騎士様の方が好きですか?八奈見さんなら命をかけて守ってくれる騎士様みたいじゃないですか。しかも背が高くてイケメンで、最高に推せます」

「そりゃまぁ……って!違う違う、そうじゃなくて」

そこまで言って千雪はふと思った。

「ちなみにだけど、浅田ちゃんが八奈見と付き合いたい……とか?」

「はぁ?付き合いたくないですよ。瀬戸さん何言っちゃってるんですか?そもそも私、彼氏いますからね」

梨乃は即答した。しかも少し呆れ顔だ。

「そうだよね、ごめんなさい。浅田ちゃんが独り身の訳ないよね。失礼なことを申しました」

梨乃はやれやれという顔で千雪を見た。千雪にしてみれば、梨乃に彼氏がいることを今知ったばかりなのだ。そんな顔されても、と思ってしまう。
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