藤堂彬の誤算だらけの結婚生活
外は寒かったけれど部屋の中はぽかぽかと暖かく、中庭に注ぐ日差しに心が慰められる。
藍の人生はこの中庭のようなものなのだ。
決して危険がないように外の世界から隔離されて、与えられたものをありがたく受け取る。これ以上ないくらい幸せな環境だ。
大切に、大切にしてもらったのに自由がほしいなんて、わがままなのだろう……。
「失礼します。藤堂さまがお見えです」
静かにドアが開いて、支配人から声がかかる。
背中に、緊張が走るのを感じながらそちらを見ると、背の高い男性が、支配人に促されて入ってきた。
いよいよだ、と藍は背筋を伸ばした。
藍の人生はこの中庭のようなものなのだ。
決して危険がないように外の世界から隔離されて、与えられたものをありがたく受け取る。これ以上ないくらい幸せな環境だ。
大切に、大切にしてもらったのに自由がほしいなんて、わがままなのだろう……。
「失礼します。藤堂さまがお見えです」
静かにドアが開いて、支配人から声がかかる。
背中に、緊張が走るのを感じながらそちらを見ると、背の高い男性が、支配人に促されて入ってきた。
いよいよだ、と藍は背筋を伸ばした。