藤堂彬の誤算だらけの結婚生活
おかしな藍
「マジで⁉︎ 弥のやつなに考えてるんだろ……」
ハンズフリーにしたスマホの向こうから、陽菜の声が聞こえる。ベッドの上で藍はため息をついた。
「私の説明では納得できなかったからだと思う。いつもははるちゃんがわっくんを説得してくれるでしょう? それをしなかったから……」
「だからって旦那さんの方に凸するなんてやりすぎでしょ」
少し様子がおかしな彬との食事が終わり解散した藍は早めに風呂に入り、寝支度を整えた。
いつもの読書の時間に入る前に、陽菜に電話をかけたのである。弥のことを相談するためだ。
夕食の後、弥が彬のところへ行ったことについて藍はもう一度彬に謝った。気にするなと言われたがそれでもやはり気になった。
彼から弥の様子を聞くことはできなかったが、彬との話し合いで弥が納得したとは限らない。
どうすればいいかわからず陽菜に相談したのである。
今までも弥が騒ぐことはあったが基本的には三人の中で完結していた。
第三者にまで広がることがなかったからどうしていいのかわからない。
「あいつ……藍の身体のことになると本当に口うるさいからな。藍はもうなにもいわない方がいいよ。きっとさらに熱くなるから。私からひと言言っておくね」
「そうしてもらえると助かる……」
三人の間の役割や力関係ははっきりしていて、藍が陽菜と同じことを言ってもいまひとつ効果がない。
「はるちゃん、いつもごめん」
「いいよいいよ。それにしても大丈夫だった? 旦那さん。怒ってなかった?」
「それはたぶん大丈夫だと思う」
彬の方は様子は少し変だったが、怒っているという感じではなかった。
藍が弥のことをそういう意味で好きなのではない、とわかり、メンタル的に大丈夫だと判断したようで話のあとはグラタンを美味しそうに食べていた。
「だけど今日は旦那さんわざわざその話をするために家に帰ってきたんでしょ? それって相当だよ。もしかしたら気分を害してるのかも……藍そういうの鈍そうだから心配」
「え? そう? ……そう言われると自信がないけど……。でも彬さんが家に帰ってくるのは最近は毎日だから、それは関係ないんじゃないかな」
「え、旦那さん帰ってこないんじゃなかった?」
ハンズフリーにしたスマホの向こうから、陽菜の声が聞こえる。ベッドの上で藍はため息をついた。
「私の説明では納得できなかったからだと思う。いつもははるちゃんがわっくんを説得してくれるでしょう? それをしなかったから……」
「だからって旦那さんの方に凸するなんてやりすぎでしょ」
少し様子がおかしな彬との食事が終わり解散した藍は早めに風呂に入り、寝支度を整えた。
いつもの読書の時間に入る前に、陽菜に電話をかけたのである。弥のことを相談するためだ。
夕食の後、弥が彬のところへ行ったことについて藍はもう一度彬に謝った。気にするなと言われたがそれでもやはり気になった。
彼から弥の様子を聞くことはできなかったが、彬との話し合いで弥が納得したとは限らない。
どうすればいいかわからず陽菜に相談したのである。
今までも弥が騒ぐことはあったが基本的には三人の中で完結していた。
第三者にまで広がることがなかったからどうしていいのかわからない。
「あいつ……藍の身体のことになると本当に口うるさいからな。藍はもうなにもいわない方がいいよ。きっとさらに熱くなるから。私からひと言言っておくね」
「そうしてもらえると助かる……」
三人の間の役割や力関係ははっきりしていて、藍が陽菜と同じことを言ってもいまひとつ効果がない。
「はるちゃん、いつもごめん」
「いいよいいよ。それにしても大丈夫だった? 旦那さん。怒ってなかった?」
「それはたぶん大丈夫だと思う」
彬の方は様子は少し変だったが、怒っているという感じではなかった。
藍が弥のことをそういう意味で好きなのではない、とわかり、メンタル的に大丈夫だと判断したようで話のあとはグラタンを美味しそうに食べていた。
「だけど今日は旦那さんわざわざその話をするために家に帰ってきたんでしょ? それって相当だよ。もしかしたら気分を害してるのかも……藍そういうの鈍そうだから心配」
「え? そう? ……そう言われると自信がないけど……。でも彬さんが家に帰ってくるのは最近は毎日だから、それは関係ないんじゃないかな」
「え、旦那さん帰ってこないんじゃなかった?」