恐怖探偵団と真夏の神隠し
抵抗しようとする哲平に傑は触れる。そして、その顔に怒りが浮かんでいった。

「みずき、夜々、計、こいつはやっぱり村長の子孫だ。そしてお供え物をわざとしなかったんだ。……子どもたちを最初から供物にするつもりだった」

「何てことを!」

みずきと夜々の表情がサッと変わる。麗奈、優斗、翼の顔も険しくなった。

「酷い……!」

麗奈は拳を握り締める。お供え物をしたくない。その小さな気持ちで、多くの生徒が犠牲になっているのだ。翼が「許せねぇ!!」と哲平に飛び掛かろうとし、優斗が「翼くん!」と必死に止めた。

「海!!離せよ!」

翼がもがく。そんな中、黙り込んでいた計が口を開いた。

「……翼くん、気持ちはわかるよ。でも、僕たちが今するべきなのは亮太くんたちの救出だ。この人に裁きを下すのはあとでいい」

「どうやって雷たちを助けるんですか?」

麗奈の問いに対し、計はようやく薄い笑みを見せてくれた。そして、口元が動く。
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