恐怖探偵団と真夏の神隠し
僧侶の目が吊り上がり、錫杖を叩き付ける手が早くなった。金属音が響き渡る。刹那、生徒たちの姿が消えた。夜々が微笑む。

「これは、日向くんの異能力ですね」

生徒たちは今、日向の作った異空間にいる。起き上がった計が異能力を使った。日本刀と銃、そして弓が現れる。計は銃をみずきに、弓を夜々に渡した。

「これで運命を終わらせよう。もう二度と、悲しい思いをする子どもが増えないように」

「はい」

「もちろんよ!」

夜々とみずきは頷く。そして武器を手にした三人は、僧侶に向かって走り出した。夜々とみずきは銃と弓を放ち、計は僧侶に向かって日本刀を振り下ろす。

僧侶が錫杖で日本刀を受け止めた。その表情は涼しげなものだ。優斗が呟く。

「強い……」

計たちは僧侶に勝てるのか。そんな心配を麗奈たちは抱いたものの、傑は余裕そうに笑みを浮かべていた。そして、安心させるように麗奈たちに笑いかける。

「大丈夫だよ。あの三人は強い。だから必ず勝てる」
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