結婚したくないはずの俺様社長に、成婚を強行されました
透子がデート場所として提案したのは横浜だった。東京から近いから行きやすいし、観光地も多いのでその時の気分で行先を変えられるのもよかった。
透子は電車で向かうつもりだったが、迅の申し出に甘えて、自宅前からこうして車に乗せてもらっていた。
彼の愛車は高級SUVだった。助手席のシートは包み込まれるように柔らかく、高い位置で街並みが流れていく。
「迅さんの車に乗るの、初めてですね」
透子は緊張しているのを悟られないように明るく話しかける。義父以外の男性と車でふたりきりになるのも初めてなので、どうも落ち着かない。
「いつもは、酒を飲みたいからハイヤーにしているが、運転は嫌いじゃない」
仕事では運転手が付いているらしいが、あくまで、ビジネスの用件でしか使わない。そんな話をしながら、迅は静かにハンドルを切った。
車を止めたのは横浜の海岸沿いの、大きな公園の近くの駐車場だ。
「ありがとうございました」
お礼を言って助手席から降りると、運転席のドアを閉めた迅がまじまじとこちらを見てきた。
「どうかしましたか?」
「いや、透子はそういうカジュアルな服も似合うんだな。かわいい」
「かわ……」
透子は電車で向かうつもりだったが、迅の申し出に甘えて、自宅前からこうして車に乗せてもらっていた。
彼の愛車は高級SUVだった。助手席のシートは包み込まれるように柔らかく、高い位置で街並みが流れていく。
「迅さんの車に乗るの、初めてですね」
透子は緊張しているのを悟られないように明るく話しかける。義父以外の男性と車でふたりきりになるのも初めてなので、どうも落ち着かない。
「いつもは、酒を飲みたいからハイヤーにしているが、運転は嫌いじゃない」
仕事では運転手が付いているらしいが、あくまで、ビジネスの用件でしか使わない。そんな話をしながら、迅は静かにハンドルを切った。
車を止めたのは横浜の海岸沿いの、大きな公園の近くの駐車場だ。
「ありがとうございました」
お礼を言って助手席から降りると、運転席のドアを閉めた迅がまじまじとこちらを見てきた。
「どうかしましたか?」
「いや、透子はそういうカジュアルな服も似合うんだな。かわいい」
「かわ……」