難攻不落な御曹司の独占欲と愛に蕩される
「お前、兄貴のこと途中からずっと見てたけど、さっきは、告白でもするつもりだった?」
失礼な奴だと思いながらも、彼とよく似た顔に頷いていた。
「俺が協力してやってもいいぜ」
「えっ、いいんですか?」
「兄貴を堕とせる自信はあるか?」
「あります。お付き合いしてくれるまで何回でも告白します」
「フッ、面白くなりそうだなぁ。それなら、お前が堕とせない方に俺は賭けるから、お前、落とせる方に賭けろよ」
「えっ、協力してくれるのに?賭けるんですか?」
「協力はするさ。ただ、協力するだけじゃつまらないから、賭けよう。お前じゃ兄貴を堕とせないと思うぜ」
なんか、腹立たしい。
「私が勝ったら何がもらえるんですか?」
「勝つ気満々だな。面白い。そうだなぁ…考えておくよ。お前が負けたら、俺の下僕になってもらうからな」
咄嗟に、両手で体を抱きしめた。
「お前の体なんか興味ないから、安心しろ。卒業まで彼女のふりをしてくれる女がほしいんだよ。期限は、一年。頑張って兄貴を堕としてみな」
こうして、桐谷 蓮との賭けが始まった。
後々、この賭けが彼にバレて、大変な目にあうことになるのだが、この時の私は、蓮の協力を必要としていて、そこまで考えが及ばなかったのだ。


