男女に友情は存在しない。
少しだけ一休みした後、「いく?」と言われて…太陽の部屋を後にした。
家を出る前にリビングにいたママに声をかけた。
『ママー!』
「出かけるの?太陽も梨紗も、食べると思って少し作っちゃったよ」
「出かける」
『持って帰ってもいいですか?』
「梨紗の家に行くの?」
「今、梨紗と付き合ってる」
「そうなの?お互いここに落ち着いたの?」
『多分、パパです』
「梨紗のこと大好きだったから喜んでるはずだわ。」
『そう思ってくれてたら嬉しいですーパパ!』
そう言って、パパの写真が飾ってある仏壇の方に声をかけた。
「ちゃんと梨紗のこと大事にしなさいよ」
「梨紗の味方かよ」
『よろしくお願いします』と、太陽に頭を下げると苦笑いをして、背中を向けてきた。
話してる間に、作ってくれたおかずをパックに詰めてくれた。
ママの手料理なんて最高すぎる。
私は台所に立ってたママの横に立って、ただの娘みたいな感覚で会話をしていた。
太陽と友達だった時と変わらない気がする。
私は付き合わなくても第二のママだと思っていたし、関係が変わっても娘だと思ってくれてたら嬉しいな。
「先週から帰ってこなかったから、彼女ができたのかとは思っていたけど、梨紗だとは思わなかった」
「ま、そういうこと」
「梨紗なら安心だわ。また来てね」
『太陽と喧嘩したら来ます』
「遠慮なく帰ってきて」
私と太陽分のおかずを詰めて渡してくれた。
今日はプチ喧嘩をして、まともにちゃんとご飯を食べてないからお腹が空いてた。
早く食べたい。
その前にうちの実家にも行こうってことで、道のりは長いけど…あと少し頑張ります。