男と女に友情は存在しない。
ママと電話を切った後は新くんを待つことなくお風呂に入って、何も手に付かなかったから諦めてそのまま寝室に移動した。
今日は1人で考えたい気分。
考えたい気分だけど、考えれば考えるほど悲しくなる。
こんな身近で亡くなる人が初めてだったから、どう心の整理をしたら良いかわからなくて複雑だった。
「遅くなるかも」
と、新くんからLINEが来た時にホッとした自分がいた。
いつもより早く布団に入ったということもあるけど…いつでも、どこでも眠る私が眠れなかった。
頭の中は太陽のお父さんの事ばかりだった。
久しぶりに会いたかったな。
私にとって、大事な友達のお父さん。悲しすぎる現実。
気を抜くと泣けてくる。
なかなか、眠ることができずにいると新くんが帰宅した。
私は話せる余裕が無さそうで、咄嗟に壁に顔を向けて寝たふりをした。
「ただいま、梨紗。寝てる?」
『んっ〜』と、ほっぺにキスをしてきた新くん。
私は寝たふりを続けていると、その場を去ってリビングに行ったみたいだった。
ごめんね、新くん。
今だけ、心に余裕がない私を許してください。