男と女に友情は存在しない。
色々話している中で、必然的に太陽に話になった。
『私のこと言った?』
「少しね。でも、前すぎて内容は覚えてないけど…」
『最近全然連絡取ってないけど…みんな元気かな』
「ん〜そうね」と、急に渋り始めた沙良。
これだけ一緒にいれば、何となくわかる。
半年会えなかったからって、私の理解者である親友には変わらない。
私は、沙良の表情がどうしても気になって『なんかあったの?』と聞かずにはいられなかった。
「太陽のママが少し鬱っぽくなっちゃって…太陽は、荒れまくってる」
『何もしてあげられないのが辛いね』
「今は、海も友樹も会ってないみたい」
『そっか』
何だか、思っても見ない方向へ行ってしまったみたい。
悲しかった。
自分に対して、本当に無力さを感じる瞬間でもあった。
きっと、苦しかったんだよね。1人で苦しんだのかな。
そんなことを思ったら、胸がはちきれそうだった。
『またみんなで会えたらいいね』
「落ち着いたら絶対会おうね」
そんな話をしながら、10時すぎには沙良と解散をした。
その後は、大人しく家に向かっていた。
頭の中は太陽のことでいっぱいで…泣きそうだった。
この半年間、私が会っていたとしても同じ道を歩んでいたと思うけど、少しは太陽の話を聞くことはできたはず。
太陽のお母さんの悩みも聞いてあげられた気がした。
後悔の念が襲いかかっていた。
けど、私は帰る場所に帰らないと…という葛藤のまま玄関を開けた。