男と女に友情は存在しない。





「どこ行ってたの?」



新くんより先に帰ってくるはずが、全ての計画が崩れた瞬間だった。



でも、隠す事は一つもない。

私は、正直に『沙良と会ってた』と言った。





「前に言ったよな?次、会ったら別れるって」

『会ってないってば!沙良に電話してみて?』

「無理。半年前からお前に信用はないから」

『ねぇ、無理』

「無理」と言って新くんは私の手を振り払った。






私に対する信用はゼロだった。



半年間、太陽と会わないように過ごして…信頼を戻そうとしていたのに1mmも戻っていなかったみたい。




私はその場に座り込んで号泣した。

色々な意味で、涙が止まらなくて…辛くて悲しかった。





この半年は何だったんだろう。

今までの努力が全部否定されたような気がした。





『本当に無理なの?』

「無理、早く行けよ」





新くんはそう言って、私の目の前から去っていった。

私は、それ以上何も言わず家をでた。









< 55 / 134 >

この作品をシェア

pagetop