「俺の、彼女」

第5話 「蒼空の秘密」(番外編)

私には、
二人には言えない秘密がある。

私の名前は、
川崎蒼空。

二人っていうのは、
親友の栞と、
同じクラスの木村。

栞が和真のことで、
教室で泣いてた時、
あったでしょ。

あの時、
あとになって思ったの。

……木村が教室にいたのって、
本当に偶然だったのかなって。

木村さ。

絶対、
栞のこと好きなんだよ。

私、
気付いちゃったんだよね。

だって、
教室でも、
木村の視線は
いつも栞を追いかけてるんだもん。

なんか、
焦れったいの。

気持ちをさ、
ドーン!って
伝えちゃえばいいのに。

文化祭の係も、
私がうまいこと
三人になるようにしたし。

栞も鈍感だからさ。

それでね。

買い出しの日。

「塾がある。」

あれ、
嘘。

二人きりにしたの。

チャンスだよ、木村。

これを決めなかったら、
男じゃない。

栞も、
そろそろ気付いてあげてよ〜。

でも、本当は、
二人の心配なんてしてられないのよ。

だって、私、
和真を好きになっちゃったんだから!!

これは、
なかなか二人には
言えそうもない。

和真に、
栞のことで話をしてたら、

意外と、
いいやつなんだよね。

困ったな。

でも、

私らしいでしょ。

この秘密。
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