この恋、上方修正銘柄です!
Lesson9 告白と溶け合うカラダ
9-1

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明るい朝の日差しと高い空が梅雨明けを予感させる。
「なんや、知ってたんか。佐藤が結婚してること。気ィつこて損したわ」
「あの病院には大学病院から外来で来てるとは聞いてたけど、まさかお世話になるなんて思わなかった」
火曜午前中に退院し、水曜は強制的に休みを取らされ、今日からの出勤だ。
店の検査は無事に終わったと、昨夜、乾課長から電話があった。また普段通りの日々が始まろうとしている。
「それより、どうして九条くんが気を遣うのよ」
「高辻にとっては白馬に乗った王子さまやろ、そりゃ気も遣うわ」
高校時代の話をいつまで引っ張るのかと思ったが、
「とにかく、色々お世話になりました」
「ああ、うん。どした、急に改まって」
「だって、本当に感謝してるから。退院する時も病院まで迎えに来てくれたし、家にも差し入れ届けてくれて」
「外回りのついでや、気にすんな」
「そういえばあの時、玄関まで見送りに来てくれた佐藤君に何言われてたの?」
少しの沈黙後、九条は首の後ろに手をやり、
「……高辻のこと、ヨロシクって言われた」
「はい?」
「ったく、佐藤といい新町さんといい、俺に高辻のこと託して来るんやけど、どうすりゃエエねん」
「ええっと、ご迷惑おかけしてます?」
「で。佐藤とは、何で別れたん?」
「な、何、突然」
「大学の時、付き合ってたんやろ?渉がLAに遊びに来た時言うとった」
視線を合わせず尋ねた九条は、ムッとしているようにも見え。
「それは……」
「ああ、やっぱいい!」
「もう、自分から聞いたくせに」