この恋、上方修正銘柄です!
顔が赤くなるのが分かる。ダメだ、これでは全部さらけ出しているようなものだ。
と、その時。
「あ、高辻さんだ!おはようございまッス!」
手を振る船岡と、隣には志水。
「具合はもう良いんですか?」
「……す、すみませんでした。色々、迷惑かけてしまって」
「いえ。元気になられて良かったです」
「でもなんか高辻さんの顔、赤いし。熱があるなら休んだ方が良いスよ?うつされるのも嫌だし。っていうか、道の真ん中に突っ立って何話してたんスか?めっちゃ目立ってましたけど」
え。と、固まる二人を見た志水が、
「空気読め船岡。じゃあお先です」
「イタタ!耳引っ張んのヤメテ、志水さん!」
志水に連行されて行く船岡、という毎度の光景。
「とりあえず、俺らも行こか」
さっきの失言を追及されないことにホッとしていると、九条がポツリと呟いた。
「俺らふたりして、めっちゃ遠回りしてたんかも……」
「え?」
「明日の午後、出張するから。高辻も午前中までに諸々終わらせといて」